【第二種電気工事士】令和4年下期実技試験◆勉強法と試験当日の話◆

 

電気工事士の技能試験が新潟県で先日12/24(土曜日)にありました。

 

気になる合格発表日は来年の1/27(金曜日)です。

 

私自身の感覚としては、凡ミス、見落としが泣けてればおそらく合格していると思います。技能試験は欠陥があれば一発不合格の上、答え合わせもできないのでドキドキです。(((( ;'Д' ))))

 

ちなみに新潟県候補問題No.6(露出型コンセントと3路スイッチ)が出ました。

 

第二種電気工事士の受験システム
筆記試験と技能試験の両方に合格しなければいけません。
筆記試験の回答が出て合否が分かってから技能試験まで(結果発表は少し先になるので自己採点をするのが一般的)約2カ月間の猶予があります。

 


 

今回は技能試験の勉強法を記事にしたいと思います。

 

私は、工学系の学校出身でもなければ、電気工事関係の仕事についているわけでもありません。しかし、2カ月間毎日1時間ほど実技試験の勉強をすることで一通りの問題を解けるまでになりました。(合否の判定は今のところ分かりませんが・・・)

 

おそらく同じ方法で勉強すれば、誰でも2カ月で技能試験の候補問題を一通りマスターすることができると思います。

 



後半では少しだけ試験日当日のことについても触れたいと思います。

皆さんもご存じの通り12/23は新潟県大雪だったため会場に行くのは一苦労でした。その模様を紹介したいと思います。

 

代替措置について
新潟県」で受験される申込者で大雪の影響で受験できなかった方のために大体装置がとられています。令和5年1/20までに申請書を提出すると令和5年上期試験に振り替えてもらえるみたいです。
詳しくは一般財団法人電気技術者試験センターのHPをご覧ください。

お知らせ詳細 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

 

この記事で分かること

技能試験の勉強方法
試験当日の流れ
 



過去の記事で「筆記試験」の勉強方法についても紹介しています。技能試験まで進まれている方には必要ないとは思いますが興味がある方はぜひご覧ください。↓
 

 

技能試験の勉強法は4ステップ

 

STEP1
候補問題全13問の複線図を書けるようにする
STEP2
候補問題全13問のフル解説動画を見る
STEP3
単位作業、欠陥事例の動画を見る
STEP4
実際に候補問題全13問に挑戦

 

まずは準備として工具と練習用のキッドを買いましょう。

技能試験は工具持参です。

学校や職場で道具が手に入る方はそちらをご利用ください。

 

私は1からの勉強だったので購入しました。

 

私のおすすめは

「HOZANの電気工事士技能試験セット【1回練習分】(電線、器具、専用工具、テキスト) 【全13問対応】」です。

 

こちらの教材は、候補問題ごとの施工方法が載っている教本もついています。

教本に載っているQRコードからYoutubeの動画に飛べば実際に施工をしている様子を見ることができます。

 

STEP1,2,3は基本的にこのYoutubeの動画を見ながら行います。

それだと教本の方は必要ないのではと思うかもしれませんが、「これ欠陥になるのかな・・・」とふと思ったときにすぐに確認できるので結構役に立ちました。

 

 

2回練習分、3回練習分もありますが私は1回練習分で十分だと思います。

その理由はSTEP4の項で説明しようと思います。

 

では道具もそろったところで早速勉強に入りたいと思います。

 


 

STEP1
候補問題全13問の複線図を書けるようにする

 

第二種電気工事士の技能試験は全13問の候補問題からランダムに1問出てきます。

問題は単線図の状態で出てくるのでこれを複線図に直さなければいけません。

 

複線図とは
電気器具の接続線を実際に使う電線の数で表した図。
電線の接地側、非接地側をどのように接続するのかが明確になる。

 

まず全13問の複線図を間違えずに書けるようにしましょう。

 

この勉強にはホーザンのYouTubeの動画が便利です。

「電工試験の虎_ホーザン」の「【2種配線図】第二種電気工事士 技術試験 複線図対策」

URL:https://www.youtube.com/playlist?list=PLsb6Jp0PqtFyEz1Obmu48aGmAykNoV7yb

 

この動画は、複線図の書き方を1問10分程度で解説してくれています。

これを1日3問程度解いていけば複線図の書き方はあらかたわかると思います。

 

1周出来たら、今度は何も見ずに書けるように勉強しましょう。

 

間違わずに書けるようになったら次のステップに進みましょう。

 


 

STEP2
候補問題全13問のフル解説動画を見る

 

今度は施工方法を学ぶために動画を見ます。

こちらもホーザンのYouTube動画が便利です。

 

「電工試験の虎_ホーザン」の「第二種電気工事士技能試験フル解説版2022年候補問題対応」

URL:https://www.youtube.com/playlist?list=PLsb6Jp0PqtFxsHP-yxHa8tci0wHLtPBsr

 

この動画では各問題の施工方法を実際の作業を見ながら40分程度で説明してもらえます。

※候補問題はどの年も同じなので2021年でも2022年でも構いません。

 

工具の使い方がわからなくてもこの動画を見ていくうちにわかるようになると思います。

解説が丁寧で、注意点なども所々で言ってくれるのでぜひ見てください。

実際に工具を触りながらイメージトレーニングすると理解がはかどると思います。

 

私は1日1問ずつ見ました。

1周見れば何となく自分でもできるような気がしてきます。

 

一緒に施工できたらもっと良いのですが1周分の勉強キッドしかないので、ここはイメージトレーニングで我慢します。

 

1周見終わったところで次のステップに進みます。

この時点で1か月くらい経過していると思います。

 


 

STEP3
単位作業、欠陥事例の動画を見る

 

実際に施工をしてみたくなりますが、ここはグッと我慢して単位作業、欠陥事例を覚えていきましょう。

こちらもホーザンさんの動画を使用します。

 

「電工試験の虎_ホーザン」の「第二種電気工事士技能試験 単位作業」

URL:https://www.youtube.com/playlist?list=PLsb6Jp0PqtFwp0FbnEiMluRStOfaW3pCO

 
ランプレセプタクルや露出型コンセントの接続方法や、
リングスリーブ、差し込み型コネクタの使い方などを学習することができます。
 
STEP2の動画でも説明はしてくれてますが、こちらの動画のほうが詳細に知ることができます。
 

勉強キッドの導線は少し長めに入っているので端っこを使って実際に「ストリップ」や「のの字曲げ」など練習してみてください。

はじめは結構苦労すると思いますが5回ほどやればなれると思います。

 
のの字曲げ
内部導線の先をのの字に曲げること。
ランプレセプタクル、露出型コンセントなどにねじ止め接続する際に使用する。
 
 
欠陥事例もホーザンさんの動画にあります。
そのほか、「ミスした時の修正方法」や「試験当日の流れ」などの説明動画もあるので見漁って知識を蓄えてください。
 
次はいよいよ実際に施工を行います。
 

 


 

STEP4
実際に候補問題全13問に挑戦

 

では、購入したキッドを使って候補問題に取り組みましょう。

全13問あるので1日1問解くとして、試験日の15日前くらいから始めるのが理想です。

 

POINT

ダイソーの「リビング学習マット」(110円)コレは買った方がよいです。
机が傷つくのを防げますし、導線のゴミを端に寄せて、後でまとめて捨てれます。

 

 

ホーザン勉強キッド(1回分)について
何が1回分かというと導線の長さです。候補問題を1周すると全て使い切るくらいの長さになっています。
逆に、コンセントや引っ掛けシーリング、差し込み型コネクタなんかは使いまわしです。
 
私の感覚では1回分で十分な気がします。
どうしても足りない場合は、長さは短いですが切断した後の導線を使えばよいでしょう。ホームセンターで導線を買ってきてもよいかもしれません。
 
 
実際にやってみると・・・
 
私は最初に候補問題1から取り組みました。
候補問題1って言いうこともあり最もシンプルな問題だと思います。
 
しかし、その問題で私は60分以上かかりました。
試験時間は40分です。
 
今考えると最初ということもあり1つ1つの作業を慎重にやりすぎていたと思います。
その後、2問目、3問目と解いていくと慣れてきてどんどん早くなっていきます。
 
例えば導線を切断してからストリップするまでだと、
導線の片方は必ず接続で使用するので、いつも決まった長さにストリップすることになります。
この作業は何も考えずに大体20秒でできるようになります。
 
 
実際に作業するときに意識すること
 
候補問題は1問1問に特徴がありますが基本は導線のストリップと接続の繰り返しです。どの問題も8割は同じ作業なので1周すれば基本は身につきます。
 
問題は残りの2割です。
「3路スイッチの接続」「アウトレットボックスとねじなし電線管」など知っていないとできない課題が1つは含まれています。
①実際に施工する際はこの残りの2割を意識して取り組んでください。
 
ちなみに実際の試験では配線ミスが怖くて確認が増えるのでいつもより3分ほど施工が遅くなると思った方がよいです。
※ねこまた談
②35分くらいで終わらせられるように意識しましょう。
 
1周が終わったら残りの1,2日くらいで不安な箇所を確認します。
 
これで完璧だと思います。
しっかり睡眠をとって試験に備えましょう。
 

堅苦しい話はこのくらいにしてここからは試験当日のことについて話します。
新潟在住なので苦労しました。

 

試験当日について

 
試験日:12月24日(土)
試験会場:朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター
試験時間:11:00~12:30
着席時間:10:50
 
皆さんご存じの通り試験日の前日(12/23)の夜から朝にかけて新潟市内は大雪に見舞われました。
除雪ができてない状態の道路は最高速度20km/hほどです。
渋滞にはまってしまえば、目的地にはたどり着けません。
 
そこで私は朱鷺メッセ近くのビジネスホテルに泊まることにしました。
結果、この選択は大正解だったと思います。
 
 
 12/23(金) PM6:00
 
仕事から家に帰る途中、既に雪は降っていましたが軽く積もる程度でした。
しかし、これから大雪になることを予感させるような強い風が吹いています。
 
家に帰るとすぐに荷物をまとめてホテルに向かいます。
ホテルまでは家から車で1時間ほどです。
 
 
 12/23(金) PM8:00
 
何とかホテル近くのコインパーキングにつきました。
来る途中雪が強くなり、軽く渋滞にはまりました。。。
 


注意
試験会場へは公共交通機関の利用を推奨しています。
渋滞緩和のためです。
 

私は電車が苦手なのでできる限り車で移動しています。

 
 
 12/23(金)~12/24(土)
 
ホテルでゆっくりと過ごします。
せっかくなので温泉が有名なホテル「ドーミーイン新潟」を選びました。
男性1名素泊まり5000円ほどでした。
 

 
 
温泉とホテルの詳細は次の記事に書こうと思います。
 

 12/24(土) AM9:00
 
ホテルを後にします。
 
外に出てみると雪はやんでいました。
ただ、雪かきしている人が大勢います。
大通りの除雪は済んでいますが、小道は雪でふさがれています。
 
比較的雪が少ない新潟市内でこれなので家の方はもっとすごいことになっているでしょう。考えただけでげんなりしてしまいます。
 

ほんとに前日入りしてよかったです。


朱鷺メッセまでは歩いて20分ほどでしたが、40分くらいかかりました。
 
雪で歩きにくい上に、風が強くてまともに前に進めません。
 

 



試験1時間前

 

 12/24(土) AM10:00
 
試験会場につきました。
 

 
来れない人ばかりだと思いましたが結構人がいます。
みんな頑張ったんですね。
 
試験部屋は180人ほどの大部屋が2つほどなので360人くらいが受験していました。
大雪でこれなかったのか1割くらいは席が空いていました。
 
机につくとA3サイズくらいの厚紙と注意事項が書いてある紙が置いてあります。
 
3人掛けの机真ん中を除いて両端に座ります。
見ようと思えば隣の人の作業をみえてしまいます。
 
机が小さい小さいといわれていますが思ったより小さくはなかったです。
 
試験説明

 

 12/24(土) AM11:00
 
説明が始まります。
ここから退出はできません。
 
一通り説明が終わると、試験工具が配られます。
10分ほど試験工具の確認をする時間があります。
 
導線を延ばして長さを測ったりできます。
ねじを緩めたりはできません。
 
試験開始

 

 12/24(土) AM11:30
 
ついに試験が始まります。
 
出題問題は「No.6露出型コンセントと3路スイッチ」
 
私が最も得意とする問題です。

配線図がシンメトリーになっていて分かりやすいんですよね。

 

私の試験の流儀としては「とにかくきれいさを意識する」ことです。

 

ミスをしないことに気を取られていると体が硬くなってしまいます。

なので別のことに集中して気を紛らわせます。

筆記試験の場合は字をきれいに書くことに集中します。

 

得意な問題ということもあってお手本のようにきれいにできました。(=^・・^=)

 

ただ、時間はギリギリでした。

この問題は練習の時は35分を切っていたのでショックです。

 

もっと工程が多い4路スイッチが出ていたら危なかったです。

 


試験終了

 

 12/24(土) AM12:30
 
時間になったら「工具から手を放してくください」のアナウンスがあります。
散らかった導線のゴミは試験が終わってからでも片づけられます。
作品には一切触れてはいけません。
 
教室から1列ずつ(20人くらい)出ていきます。
この時、作品にタグが付いているのか確認されます。
 

 

また一つ試験が終わりました。
筆記試験の勉強も含め半年以上かかったので開放感もひとしおです。



朱鷺メッセ内、新潟県万代島美術館でこのような展示会をやっていました。
別で記事にしようと思います。

  • さか井湯


せっかく新潟市内まで来たので観光しました。
そして最後は写真の渋めの銭湯で締めました。
風呂レビューとして、別で記事にします。
 

 

おわりに

いろいろありましたが無事、実技試験を終えることができました。
合格しているかどうかはまだわかりませんが。。。(ΦωΦ)

雪は降っていましたが、ビジネスホテルに泊まれたし、新潟観光もできたので、
まあよしとします。

今回の経験から、
家から近くても、前日に試験会場近くに泊まるのはありだと思いました。

前日の「試験会場に行けないかもしれない」という不安から解放されます。

素泊まりなら値段もそれほど高くありませんし、何より大きなお風呂に入れます。
今回で味を占めたので、これから活用する機会が多くなりそうです。

次は「X線作業主任者」編でお会いしましょう。
 

ではまた。 
 
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